get ready(30代男の物欲と服ログ)

都内/三十代男性/既婚/会社員/メンズファッション/アウトドア/音楽/ミニマリズムなど

洋服と機能主義

 

 



実質、昨今のミニマリストブームにあやかって私が感じるのは

モノを持たない機能主義の隆盛だ。例えば。

⑴ TEATORAのデバイスジャケット以降の、ジャケットスタイル機能主義

ジャケットになんでも入れられるスタイル。携帯もハンカチもボールペンも財布も。もう鞄も持たずに街を闊歩したい。ジャケット自体が鞄になりうる。そんな服が最近どこのセレクトショップでも散見される。その嚆矢となったのがテアトラに他ならない。真っ黒の服に実はいっぱいモノが入ったり動きやすい作りだったりと言うトラベラーズ使用。ここ5年くらいで「トラベラージャケット」「ドゥウェラージャケット」「デバイスジャケット」など機能的かつ旅行に役立つ系の名を冠した服が雨後の筍の如く誕生している。薀蓄を惜しげも無く披露する雑誌「Begin」がそれに一役買っているのは言うまでもない。

 

⑵サコッシュの隆盛

そもそもこのブログでサコッシュを扱うとしてもウルトラライト登山の文脈からだったろう。別に自慢するわけではないが私はサコッシュを数年前から登山で取り入れていたし、事実その時にはサコッシュなんて「山と道」や「and Wander」などニッチでイケてるブランドからしか出ていなかった。しかし、今はどうだ。メンズノンノのマッシュカットをしてローゲージニットを着用したホッコリ系イケメン男子が白い靴下とマーチンを合わせて着用しているではないか。もう ULの文脈から確実に切り離され、チェスターコート、ガチャベルト、ハーフジップ、ワイドパンツなどの量産型流行系ファッションの手助けをするようになったサコッシュよ。

 

⑶シンプルがええやん系ファッションブランドの隆盛

コモリ、オーラリーは私の大好物だが、そういうライフスタイル系、強化版無印みたいなモノが流行っている。ヤエカ、最終的にマルジェラやジルサンダーもそのくくりかもしれない。もうこれはポパイのシティボーイから連綿と繋がってる気がするし、ポパイが確信犯だと思うけど。いいんだけど別にこれら全てが機能主義なわけじゃないけど、結局素材とか質感最高なのでライフスタイル、ベーシックな日常着(装飾過多なモードとは反対)を目指しているので機能的な部分の追求に加担している部分もあろう。ニューバランスやパラブーツの選択もそれを前景化させている。

 

さて、ウルフの意識の流れのごとく、はたまたブルトンみたいに自動筆記のようにツラツラと書いていったが、今私はジャケットの中で全て完結させて何もバッグを持ちたくない衝動に駆られている。今ではなく、ここ数年だ。そこで必要なものをここにメモしておきたい。

 

 

⑴薄い財布。アブラサスの薄い財布を試してみたい。

⑵コンパクトなポーチ。ティッシュや目薬、リップクリーム、常備薬的なものを入れて奥薄いポーチがあればいい。モンベルのポーチを候補としている。

⑶それらを収納する着心地の良いジャケットが欲しい。キャプテンサンシャインを候補としている。

 

財布、携帯、ポーチ。あと入れても文庫本。それだけあれば休日、どこにでもいける。そんなスタイルを目指したい今日このごろ。