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ファッション/アウトドア/音楽/ミニマリズムなど

The xx 来日ライブ@豊洲pit 2016/12/6 レポート(感想 )

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ついに時が満ちた。このブログでも何度も言及してきたThe xxが日本にやってきた。どのくらいアルバムを待っていたのだろうか…機が熟すまで3年…待てど暮らせどのライフスタイルであった…

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彼らの音楽を聴いて、その音楽観が自分のライフスタイルの大きな核となるまでに影響を受けたThe xx。coxist以来、3枚目のアルバムが来年1月に控えている中での来日。新曲中心になるのか気になるところではあった。まだ2枚しかアルバムを出していないというのに、チケットが9000円、手数料合わせると1万円というレディオヘッド顔負けの強気な価格設定だ。生半可に聴いていてフラッといってみようと思える価格ではない。よほど好きでないと食指が伸びない、一見さんお断り感が漂っている。xxだから許される。

前座として指名されたSamphaと言うアーティストもxxのApple musicのプレイリストで聞いたものであって、かっこいいなと思っていた。そもそも彼らがスタジオで聞いていたというプレイリストに入ってたものが、ことごとく時代をかたちづくっているものばかりだった。The InternetにKendric Lamar,Floating Points,Arca,Solange, etc...そこにはDavid BowieもRadioheadも含まれていた。改めて彼らの音像に含まれているであろう圏域の広さに驚かされ、これを鉱脈として新たなアーティストの発掘もあった。Apple musicさまさま...

さて、The xxはどんな音を鳴らすのだろうか。極限まで音数を絞るミニマルに構築された美学に貫かれた音が空間に響き渡る時、私たちはどんな気分に落ちるのだろうか。私は寝る前にxxを聴きながら、ずっとこの瞬間を想像し、イメトレしてきた。豊洲に向かう電車の中で今までxxを聴いてきた時に感じた情動を全て呼び起こして、Introを聞き、Islandsを聞き、身体にもう一度xxを定位させる。

 

Samphaのとても心地の良いピアノと共に始まった。前座ということもあって、xxの音を引き立てるような、まるで食前酒のような音像。激しくもうるさくもなく、ジェイムズブレイクのような優しい声と気持ち良いコードのピアノ。

 

さて、xxに移ろう。結論から言えばセットリストは以下の通り。紙を持っていた方に撮らせていただきました。

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今までひとり夜にじっとxxと向き合っていた時間が、空間をともなって、身体をともなって対峙するとき、自分の中で抱えていた何かが一気に氷解するような感覚を覚えた。一音一音ずつ丁寧に、優しく音を紡ぎだす彼らの感性と、皆の歓声とに渦巻かれて頭と心と体が持っていかれそうになる。お酒も飲んでいないのに酩酊し、陶酔するような光と影が折り重なるステージ。闇の中の光、と光の中の闇が渾然となっている。ロミーの側で聞いていたけれど、衣装はon holdのライブと一緒だった。カッコ良い。アレンジも極限に抑えていたと思いつつも、Shelter/Goshでマッシュアップ的な試みをしたり、ジェイミーの生き生きとした打ち込みやリズムが際立つ演出が多かった。

冷たいのに、暖かい。この逆説を引き受けている不思議な音だと思う。計算され尽くされて引き算がなされているのに、Perfumeやテクノミュージックみたいな無機的な感じはない。あくまで暖かく、有機的な音像。3人がすべて揃っていてこそ成立する音像であり、誰か1人が極端に目立つわけではない。まさに三位一体。その音の親密さが肌に伝わってきて、3人の生き生きとした笑顔をみたから、泣いたというよりこちらも笑顔になった。そんなライブだった。オリバー、ロミーの踊りも可愛かったし、ジェイミーの後半の畳み掛けてくる打ち込みの高揚感。on holdからintro,Angels...最後はそれぞれのアルバムの一曲目を持ってくるという計らい。

とにかく素晴らしかったし、また見たいと思ったし、今までの辛苦が報われた気がした、そんなライブだった。さらに彼らのことが大好きになってしまって仕方ないです。xxよ、本当に来てくれてありがとう.

 

The xx /On Hold

 

My young heart
Chance to believe
We were destined
Young hearts
All need love
Call it a lesson

The stars and the charts and the cards make sense
Only when we want them to
When I lie awake staring in to space
I see a different view

Now you've found a new star to orbit
It could be love
I think you're too soon to call us old
When and where did we go cold?
I thought I had you on hold