get ready(30代男の物欲と服ログ)

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渓流デイキャンプー実践編その1ー

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 前回、都会と登山の中間地帯としてのキャンプという位置づけについて書いた。先週末、早速都会の喧騒から離れ、東京都のはずれ、檜原という場所まで高速で90分ほどで駆け付けた。渓流なのでテントが張れるような場所ではないが、渓流の流れも緩やかで、親子連れの客や都会の外れ特有のオラオラした若者、国際交流系の意識高そうな日本人と外国人などが戯れていた。なるほど一般的に言うリア充であり、都会の喧騒から離れ自由になれる非日常空間なのだろう、皆海パン一丁だ。それが一張羅だ。私はといえばストライプのシャツに白のTシャツにブラックデニムにスタンスミスという、日常に近い服装で無論参入した。スタンスミスは3足持っているので一番履きまくっているもので臨む。バーベキューやキャンプでは汚れるから白は着ないひとが多いけど白のスニーカーしか持っていない。あと別に革靴でもよかったな感はあった。

石を調達して燃焼在、黒炭、薪を並べて火を興す。鉄板に精肉店で友人が調達した旨い肉を焼く。精肉店で買っただけはあるとても極上の肉で旨かった。焼肉は問題ない。しかし、私が伊勢丹で買った珈琲豆を持ってきてドリッパーに入れ、皆に振舞っていた最後、ドリッパーを川辺で洗おうとしたら、シャツのポケットからスポッとiphoneが川に落ちてしまった。すぐさま友人が拾ってくれたのだが、一番の失態であった。先日の登山やシーカヤック時など、アウトドアの際にはロックサックのジップロックに入れて携帯していたのだが、今回は失念していた。痛い。帰る前にコンビニで煎餅を買い、中に入ってる乾燥剤をロックサックへ投入。以外に煎餅類は脱酸素剤が入っている場合が多く、除湿乾燥剤的なのは少ないことに気づく。家に帰ったら未開封の海苔があったので、そこに入っていたでっかい乾燥剤もぶちこんだら翌日再生していた。そもそも時代の最先端を突き進んでいたiphoneがなぜ防塵防水対応にならないのか謎だ。どうやらiphone7には導入されるという説もあるのだが、脆い。ただ、復帰はする。電子機器類を壊すのが得意な私は出来るだけタフなものを装備しておく必要があるだろう。あと友人がさりげなく持ってきたミニあんドーナツが旨かった。肉を食ったあとのデザート的なものもあるとよりリッチな気分になれるだろう。

渓流の日陰には蚊が出ることもなく、とても快適だった。上高地な長野の清流に比べれば純粋に澄んでおらず、水も冷たくはないが、十分だ。突き刺してくる8月の陽光をうまく遮るように木々が林立しており、岩に降りた影が揺らめいている。心地よい夏の風が渓流に下ってきては流れていく。ギアや道具や服装の隣には自然が描く世界がある。その世界に日常に自分がいることの心地よさを実感しにひとは自然に触れに行く。普段都会にいるのがその魅力を際立たせる。ずっとここには居ない。その一瞬の光芒が私たちをアウトドアへと駆り立てる。デイキャンプは日帰り登山と一緒で早さ重視のインスタントで、なかなかじっくりと自然を楽しめない。しかしこうやって都心から90分程度で触れ合える自然があることを知れただけでも大きい。石川直樹のようにすべての道具を知恵に置き換えることは到底困難だが、今後もキャンプにおける日常の延長としての自分を追及していきたい。キャンプは秋口まで可能なので、秋ならではのニットやジャケット、コートスタイルでのキャンプも間違いなく楽しいと思う。