get ready(30代男の物欲と服ログ)

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The xx的な生活を志向することについて

The xxの来日から数日が経って蛻の殻状態だったけど、相変わらずxxを聞きながら生活しています。今回書きたいのは、彼らへの影響の受けっぷりと、どのようにして彼らのマインドを生活に落とし込むのかについて。という変わったものです。

 

<洋服>

表面から見る彼らのファッションは、とにかく黒。黒T、黒スキニー、黒ジャケット、黒シャツ、黒タートルネック、黒ブーツで構成されていて、そこにジャラジャラとシルバーのネックレスを付けている。それが彼らのドレスコードです。日本だとジョンローレンスサリバン的なものに近いかもしれません。最近は刺繍のスカジャンやボーリングシャツなども目につきます。ドレスとストリートのあいだを往還するようなファッション。ブーツも履くし、VANSも履く。ジャケットやライダースも着るし、パーカーやダウンも普段は着る。ただし、すべて黒。カジュアル要素が強いパーカーやダウンやスニーカーも、もともとドレスでフォーマルな色である黒にすることによって中和されます。 そしてロミーの着ていたライブの衣装は、サンローラン。スカジャンとウエスタンの中間。野暮ったさは一切なく、シックでセクシー。

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これはオリバー着用。

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こちらロミー着用。

うーむ。シビれる、あこがれる。

xxとサンローラン。好きなヒトやモノやコトがマインド的な繋がりを持ってる時って、嬉しいですよね。

 

<時間や生活>

彼らの音楽は「すきま」や「あいだ」がとても重要な意味を持っています。音数やメロディーや歌詞も複雑怪奇ではなく、とてもシンプルに構成されているんだけど、不健康で不衛生で不摂生な「だるさ」や「倦怠感」はない。静謐で誠実な倦怠というか。とても精緻に「ここだ」というところに音を打ち込んでくる。「ゆとり」や「余裕」が感じられます。静謐な暮らしに似合う音でもある。そうすると必然的にxx的な生活とは、仕事や睡眠や食事などをルーティーンにして、自己への配慮も欠かさない生活ではないかと思います。喧騒、ガチャガチャ感がなく、沈みながらも浮遊感や高揚感がある音像を生活のなかでもたらすこと。。具体的にそれがどのような営為かわからないですが、たとえば読書や映画など「ゆっくりと自分の時間を味わうこと」に近しいかと。かつて「メラニーデビアジオ」の記事でも書いたように、ラフロイグやマッカランなど上質なスコッチウィスキーのように静かに酩酊しつつも精緻であり続けるものではないかと感じます。

 

<思考>

ボーカルのオリバーとロミーは同性愛者と言われています。私はそのような彼らの繊細で美しい感性に魅了されてきたし、The xxの音楽とは彼らの感覚でないと描けない世界感であると確信しています。性差などという枠組みをすーっと通り抜けて、様々な束縛や制約やシステムから離れた場所で静かに語り囁かれる声と言葉と音だなあと。

 

以上をカッコつけて「xx的な生成」とでも呼びたいと思います。憧れと理想です。

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リリースアルバム3作