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カラマーゾフの兄弟と併走

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ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読了しました。2週間半ほど掛かってしまいました。金原ひとみは中下巻を3日で読み通したらしいけれど、よほど暇がなければ3日で中下巻の読了は難しいでしょう。あえてここで人類史上最高峰に君臨すると言われて久しい『カラ兄』ーカラキョウではなく、カラニイと呼びたいーをここで仔細に語ることは辞めます。私があえて付け加える解釈の余白はこの小説には残されていないだろうし、その必要は皆無です。

強い酒に例えられる『カラマーゾフ』の文体と並行してランニングをしていました。長編小説読書と長距離ランニングはどこか似ています。村上春樹は長編小説を書くことには体力が必要と語っていましたが、規則正しいランニングと規則正しい読書時間の確保は呼応するものがある気がします。

ランニングクラブに通うようになり、フォームや体幹トレーニングなどを意識して走っています。ランニングコーチに言われて成る程と思ったのは、早く走るよりゆっくり走るほうが難しいとのこと。基礎がしっかり根付いていない身体で爽快だからと言って早く走るのは故障につながり易いそうで、早く走るのは練習の中の2割以下で良いとのこと。いかに遅くゆっくり走るかが重要だそうです。いわゆるLSD、長くゆっくり距離を走ることで毛細血管が発達して持久力のある身体へと組成されていくそうなので、いくら遅くても我慢してLSDトレーニングを続けて故障の少ない身体、脚を目指したいです。

 

ちなみに『カラマーゾフ』のあとは『悪霊』を読むつもりでいましたが気分転換にレイモンドカーヴァーの短編集を読んでいます。ミニマリズム文学の旗手、カーヴァーの文体は緻密なのに断片的な部分もあり、短編集なのでサクッと読めるところも良いです。