北アルプスの夏。例えば槍ヶ岳へ向かう槍沢コース。下界は茹だる炎天下。
けど上高地に降り立つと、冷んやり涼しい。てかTシャツ一枚だと、やや肌寒い。
一昨年と昨年であればノースのオックスフォードシャツを着る。とぼとぼ明神池まで歩くと、身体があったかくなるので、シャツを脱いでTシャツになる。
ここで、だ。このオックスフォードシャツとTシャツをロンTに置き換えられないか。と思う。
というものの、最近シャツ熱が以前より冷めて、できるだけクルーネックで居たいのだ。ぜてタイトなシャツより少しゆとりのあるシャツを羽織りたい。さらに一枚だけで腕まくりして着れば一石二鳥にならぬものか。ロンTはアウトドアのものはたいていタイトに作られてるので、一枚できるには心許ない。ちょっとオーバー気味で着ることが可能なロンTがあれば、「普段のカッコのままの登山」が可能になる。以前紹介したようなグラフペーパーのロンTとスウェットの中間のようなものがあると良い。
寒くなったり暑くなったりでいちいち着替えるのが面倒なので、基本その一枚で行動する。ロンTなら日焼け対策にもなるだろう。ロンTいいな、と思っていて、いま吟味している。
森林限界を突破して、風が強く吹くようであればハードシェルを着て登攀することになる。体感温度の低下は気温というよりも風に長時間晒されるよってもたらされる。
山小屋に着いたらフリースとダウンを着込む。登山の基本はレイヤードだ。どの入門書にも書いてある。つまりここではロンTーフリースーダウンーハードシェルという四層構造の組み合わせ。だからハードシェルはタイトであってはならない。
そして上述のロンTは吸汗速乾素材を使用したものが望ましいだろう。さらにアウトドア感の弱い日常的に使用可能なものが更に望ましい。
ちょっと待った。ウールのカーディガンをTシャツの上に着るのもいいな…ロンT一枚でまくるか、Tシャツ、カーディガンでカーディガンをまくるか…
夏に向けて例のごとく登山やアウトドアについて考えるのが楽しい時期になってきた。
ウルトラライト登山の思想を超えて、自分自身の服における基準である二つの軸
「いつでもどこでもいける服装」
「いつでも寝れる服装」
で登山も街も垣根を超え貫かれた服装を今後も追求していきたい。春から夏に掛けて買うのは、以上のようなものになりそうだ。