いくつか服を整理して、COMOLIのフーデッドをネットで入手しました。数シーズン前のモデルになります。
ラベンハムは初めて購入しましたが、決め手は3点ほどあります。
①COMOLIらしいパターン
このラベンハムのプロダクトはイギリスで生産されているそうですが、COMOLI特有のオーバーサイズでの別注に、英国のパタンナーも「本当にこんなに大きく作っていいのか」と確認したそうです。
確かにラベンハムはジャストなサイジングで、タイトなイメージもあります。
【↑いわゆる定番のラベンハム】
ですが、このフーデッドコートは恐らく他のCOMOLIのフーデッドコートと近いパターンで作られており、COMOLI好きなら絶対にそれとわかる、コクーン型の丸みを帯びたシルエットになっています。
小森さんご自身もお気に入りだったのか着用されている写真もあります。
3シーズンほど継続して作られていました。ベンチコートっぽい印象もあり、旧来のラベンハムのシルエットにはない、独特のAラインができるのが特徴です。
②軽量でジャケパンやスーツにも合わせられる
私はスーツでコートを羽織る時、ネクタイとシャツが見えてしまうのがどうも違和感があり、それを許容できるのはバブアーかチェスター、ステンカラー、ラベンハムでも通常のものであればよいのですが、このコートもマフラーを巻けば問題なくスーツやジャケパンに合わせることができます。850グラムと比較的軽量なのも気兼ねなく着れて良いポイントです。
③生地の質感
通常のラベンハムより生地の目が荒いナイロンを使っており、光沢感がそこまでテロテロしません。普通のラベンハムはナイロンの艶感が強いのですが、このCOMOLIのフーデッドの場合、艶がそこまで出ず、COMOLIの世界観に寄せた、粗野でラギッドな印象へとシフトさせています。
コーデュロイの切り替えも雰囲気良く、ボタンもスナップなのがインラインと違う点でしょうか。
手を頻繁に出し入れするところにはスエードパッチが付いており、生地のガードになっています。これも最初のシーズンでは無かったギミックです。
硬いナイロンの生地のおかげでフードの立ちも綺麗で、崩れません。
風の強い日でもそこまで遠さず、生地的にも雨なども気にせず外で使えるのが気に入っています。
着たときの軽さはムジラボのダウンほどではないですが、やはり重衣料としてのコートなどと比較すると軽いし、膝下まであるのでやはり真冬はあたたかいです。
冬はブルゾンよりもやはり膝下コートのほうが私のような寒がりにはありがたい、、
ボタンを開けて着ても抜け感が更に出て好きです。
肩もインラインはジャストのセットインスリーブですが、これはドロップショルダーになっており、着たときに落ち感がでるように設定されています。
言い忘れていましたが、COMOLIの服は絶妙な抜け感が出るのがポイントです。
決してわざとらしいビッグシルエットにはならない、主張もしない。
いつでも気負いなく手に取って、他の服の妨げにならず、むしろ調和していく。
それは服の合わせ方だけでなく、美術館や洋服屋のブティック、田舎道や森の中などのシチュエーションにも言えます。
「この服を着て、どこに行っても良い」
そんな服をCOMOLIはいつも使ってくれると私は感じているし、この6年飽きずに買っている理由だと思います。
そんなCOMOLIのこだわりが詰まったラベンハムのコート。休日はAURALEEのカシミヤのニットにCIOTAのベイカーパンツを合わせて、ニューバランス991を合わせています。これからも愛用していきたい一枚です。