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COMESANDGOES WOOL Fabric Cap購入レビュー

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数ヶ月前にカムズアンドゴーズ、という日本のブランドのキャップを購入しました。

皆さんはキャップ、被りますか?

私は髪型が決まらなかったり、服装が決まりすぎてしまうようなとき、たとえばコートにタートルネックにスラックス、みたいな綺麗目に振りすぎな時などに、キャップを被ります。

あるいはこのコロナ禍という時勢で、被る機会が増えた気もします。

私はノースフェイスやパタゴニアなどアウトドアのキャップや、Supremeのボックスロゴキャップなどを所有していますが、もうちょっと普通なんだけど普通じゃない、無地の良い生地のものが欲しいと思っていました。

ネットで調べてみると、スーツのウール生地でキャップを作っていたのが、このキャップ。

何の変哲もないのですが妙に気になりはじめました。ウールとはいえ、フェルトやフラノのような厚手ではなく、薄手なので通念着用できるので、そこもクリア。

 

カムズアンドゴーズ、というブランドはキジマタカユキの次によく聞く名前だな、くらいの認識でしたが、調べてみると自分の好きなブランドのセレクトショップに置かれている率が高く、親和性も良いのだなと判断。

買ってわかったのですが、細かい技が詰まっていました。

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到着時、このようなジップロック式の袋に入ってきます。プロダクトデザインぽくて良い。

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前から見た図。何の変哲もない、ただの黒いキャップ。でもよくみると、帽子の頂点の乳首みたいなポッチがありません。頂点がフラットだと、意外に大人っぽく見えます。

そしてスーツ地(たぶんウールサージ?)なので、鈍い艶感があります。これはコットンにはない高級感をもたらしており、コットン特有のヤレ感や色褪せなどはありません(それはそれでコットンキャップの魅力ではあります)。

 

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横の図。

帽子本体とツバが、下面に対して角度がついているのがお分かりでしょうか?この角度が、被った時に絶妙な傾斜を描いてくれます。実はこの傾斜っていうのはパタゴニアやSupremeのジェットキャップにはなく、自分は初めてだったので新鮮に映りました。

人体工学に基づいているのかどうかわかりませんが、被った時にとてもしっくりきます。

帽子の深さも、浅くもなく深くもなく、ほんとうに「ちょうどいい」。

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このバックルにもこだわりを感じます。高級感を感じる高密度ナイロンに、艶消しプラスチックのバックル、外側のナイロンテープにはウォッシャブルのレザーがあしらわれています。

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外すとこんな感じ。レザー部分は頑丈です。外して垂らして被っても良い感じでした。

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縫製もしっかりしていて、生地も柔らかく。

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帽子の中は、ベージュのストライプのライナーが張り合わせてあり、ここもニクい演出。所有欲を高めてくれます。

と、大仰に書いたのですが、被れば何の変哲もない、普通のキャップなんです。

でもそこが良い。だいたいキャップなんて気合いをいれてかぶるものでもないので、出かける前にパッと手に取って頭に載せるだけです。

帽子デザイナーのキジマタカユキ氏も以前インタビューでこんなことを言っていました。

帽子というのは顔の一部であり、メガネと一緒で、他者に見られたときに一瞬でその人のイメージを規定してしまう。だから帽子というのは被る人とイコールになってくるので、とても難しい、という主旨のことでした。

キャップ自体、ハットやベレーに比べると、どうしてもカジュアルで幼い印象を与えてしまうきらいがあります。幼い印象というとネガティブですが、ストリート感を演出してくれる、というとポジティブに映りますね。

私の持っているキャップを見たら、6個すべて黒のキャップでした笑

本当はベージュやカーキなどの色にも挑戦したいのですが、どうしても無難なものを選びがちだし、キャップのカジュアルさを黒で中和させているのかもしれない、と感じます。

 

このキャップを数ヶ月被っていますが、すこぶる調子が良いです。形も良くて、こういう形は「他にもありそうでない」んじゃないかな、と思い、カムズアンドゴーズにハマってしまい、実はもう一つ買ってしまいました。笑

そちらも近々ご紹介します。

 

個人的には秋冬、バブアーやその他コート類はどうしても重くキッチリして見えるので、キャップでバランスを取っていきたいなと思っています。