アナトミカ3部作と言わんばかりにアナトミカ連投です。
USネイビーのモックネックニットを先月購入しました。
以前紹介したBBベスト。クルーネックニットだと妙に首元が寂しく、ハイネックニット欲しいな、と。今冬はニットを買っておらずモックネックが欲しかったんですが、良いニットがアナトミカにありました。
ずっと定番で出ていたUSネイビーのモックネック。
1940年代当時、米海軍(U.S.N)にPEA COATのインナー用として支給されていたセーターが、ANATOMICA MOCK NECK SWEATERのルーツになるそうです。
アナトミカが1940年代にUS.NAVYが採用していた、ダークネイビーの色品番を追い求め、とうとうその当時この糸を作っていた工場を発見。さらに、その糸品番を現在US. NAVYのニットを作っているアメリカの工場に持ち込み、当時のセーターを再現する事に成功した、というストーリーにもグッときました。
そういえば先日京都の番組でやっていた高橋大雅さんの特集をTVerで見たのですが、大雅さんにおいても洋服の考古学ともいえる、温故知新なスタンスにアナトミカの再現性と近しいものを感じました。
お店で試着してみると、けっこうジャスト目で、袖や裾もやや長め。もしかしたら海兵が海風を防ぐために気持ち長めになっているのかもしれません。
首元にはミルスペックのタグ。
これはややカサカサしてしまうので、無くても良かったかなあと思いました。ミルスペックを再現しているから仕方ないのですが。
かなり濃いネイビーで、肉眼だと自然光に当てない限り黒に見えます。
生地自体はざっくりと粗野なイメージ。艶感はなく、ガサつきがあります。
当日のものを素直に再現していることにはアナトミカの過去への敬意も感じ取れます。
数あるモックネックニットの中でも特に品質がめちゃくちゃ優れている、というわけでは無いと思うけど、40年代の海兵が、そのピーコートの下に着るために着ていたんだな、という時代や環境に思いを馳せることは素敵なことだなと感じます。
BBベストにもすんなり合うように作られています。
個人的にはチノパンやミリタリーパンツを履く機会が多いので、それらに合わせても良いし、リゾルトにも合わせています。靴はクラークスのワラビーでもパラブーツのシャンボードでも。
ベストを羽織ればあとはアウターを着るだけ。コレ一枚でも結構あったかいです。
最近気づいたのですが、私はいろんなことを気にせず「ガシガシ着れる」服が好きなんだなと思います。洗えたり、シワにならなかったり、そもそもせっかちでなおかつズボラな性格なので、チノパンとかこういう粗野なニットは望ましいです。手洗いで全然大丈夫だと思うので、船上の海兵隊みたいに気にせず気倒していきたいです。