ロレックスのオイスターパーペチュアル(以下オイパペと略称)をロレックス正規店で購入して1年が経ちましたので、使用レビューをします。
この一年、私は仕事と休日問わず、ほぼ毎日このオイパペを着けていたと思います。たまにカルティエのタンクも着けましたが、圧倒的にオイパペの出番が多かったです。
①どんな格好にも馴染む
あらかじめ想定はしてましたが、オイパペはスーツから私の好みの服装まで、どんなスタイルもカバーしてくれる汎用性を備えています。
この日はAURALEEのスーパーファインウールのリブニットを着ていますが、違和感なく馴染んでくれています。
カジュアルだけでなく、オイパペはスーツの際にもシャツの袖下にすっと収まってくれます。
たとえばデイトナなどはスーツには少しトゥーマッチなボリュームかもしれません。
夏場の時期はシャツを捲ったときにステンレスのオイスターブレスが見えるので、まるでブレスレットのようにジュエリー感覚で纏うこともできます。
②状態
こちらが一年前で↓
こちらが一年後です↓
ベゼル部分はやや細かい傷が増えたかな、と思うくらいで、劇的に何か劣化したようには見えません。
裏のバックルもやや細かい傷がついているな、というくらい。むしろロレックスは「実用時計」であり、審美性や超高級時計感(パテックやオーデマなど)はないので、ガシガシ使うくらいでちょうどいいかなと思っています。
ロレックスは一度買ったら沼だということは聞いていましたが、本を買って勉強すると、確かに他のモデルもとても魅力的に映ります。
とくに「ロレックス近代史」というムックは、ここ20年のロレックスの系譜を全モデル丁寧に紐解いており、勉強になりました。この本は販売してすぐ完売になり、その繰り返しでなかなか買えませんでしたが、最近ようやく供給が安定して手に入れることができました。
ロレックスはなかなかポンポンと買えるものでもないですし、細い手首の私には40mm以上は似合わないので、やはり36mmあたりが一番良いのだろうなと感じています。
36mm近辺のロレックスは、デイトジャストやエクスプローラーなどが挙げられます。
私の購入したオイパペは、エクスプローラーの原型になっていたり、ロレックスの入門モデルではありますが、謙虚で慎ましく、しかし力強さもあるという点と、カルティエのタンクがそうであるように、年齢や時代を超えていくデザインに強く惹かれました。
私は時計が主役のファッションを望んでいません。時計も服装も靴も、大袈裟に主張しないものの組み合わせが好きです。ロレックスの時計には、そもそもド派手な印象というより、「実質的」という形容が一番しっくりくるような、バランス感覚があります。ドレスすぎず、カジュアルすぎない。靴で例えるならパラブーツのシャンボードやJMウエストンのゴルフのような。そんな絶妙な塩梅がタイムレスな魅力を放っている要因のひとつでしょう。
そして、
ロレックスは成金やド派手なイタリアオヤジみたいなタイト一辺倒な服装ではなく、むしろCOMOLIや AURALEE、ルメールやマーガレットハウエルなど、ミリタリーやベーシックスタイルをルーツに持った、リラックスした服装の方に似合う時計であると私は考えています。
今年もこいつと時を刻もうと思います。
ROLEX OYSTER PERPETUAL 34mm BLACK - get ready(服と山道具)