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ファッション/アウトドア/音楽/ミニマリズムなど

T2 トレインスポッティング2の感想

 

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10代の後半に浴びた音楽、文学、服、映画、アートが今の自分、ないしは一生の自分を方向づけてしまうという命題があります。

そしてこの命題は真である、と私は思っています。

 

ついに公開されたトレインスポッティング2を観てきました。20年越し、ストーリーも20年ぶりの邂逅ということで20年という単語が節々に現れます。私は20年前は小4ぐらいだったのでもちろんその存在を知らず、R指定的にもNGだったわけで、初めてみたのは高2くらいだったと記憶しています。とにかく全てがカッコよくて、アンダーワールドのボーンスリッピ―は私の心のベストテンに入りますし、皆さんもそうだと思います。あのディレイのかかったシンセのイントロを聞くだけで、もう完全にトリップできます。映像、ファッション、音楽、そして粋な台詞「Choose Life!」、すべてが完璧にここまでサブカルに愛された映画もないんじゃないでしょうか。逆にサブカル男子、サブカル女子を名乗ってトレインスポッティングを見ていないとしたら擬サブカルでしょう。ドラッグムービーという括り方では包摂しきれないユース感がこの映画が何よりも魅力です。

ネタバレしない程度のあらすじとしては、前回の衝撃的な終わり方・乖離をどう修復できる/できないのかが注目されると思いますが、内容もほぼそれに割かれています。特に4人がどうやって、どういう思いでまた再開するのかが注目でしょう。

象徴的なシーンでイギーポップの「Lust for life」もアンダーワールドの「born slippy」も露骨ではなく、断片的に使われています。そして有名なあの台詞も飛び出します。なので、「おっ」と思わせる、往年のファンにはうれしいサービスシーンがいくつもあって、飽きさせません。私もまわりもレントンのあのLeeのウォッシュドスキニーにハイカットのコンバースに憧れていただろうし、ファッション的な要素もとても強かったです。スコットランドーエディンバラへの憧憬を抱かせてくれたのもトレスポでした。ブラーもオアシスもレディオヘッドもマッシブアタックもDJシャドウも活躍していた輝かしき90s後半UKカルチャー。今でも憧れが異常です。

上述のとおり私は直接的にトレインスポッティングを見ていた世代ではないのですが、20年の時を経てまた再開ー再会する喜びはスターウォーズのそれを彷彿とさせてくれましたし、過去の作品の持つ栄光に未だもたれている感は否めませんでしたが、ある意味で前作が今作を曳航するようなかたちで引っ張ってくれていたので、前作をご覧になっていない方は楽しめないかもしれませんーというよりただの理不尽な映画にしか映らないかもしれません。それにしても過去をいまだにひきずっているおじさんたちのドタバタ劇が痛快でしたし、人間ってそう簡単には変わらないんだな、青春時代に浴びたカルチャーや音楽って、その人の一生を左右するんだなあと思いました。凡庸な感想ですが。

前作を見た方なら必ず楽しめる内容になってると思います。

Anti-Brexitとトレインスポッティングの連関もありそうだなあと思っていたら、こんな記事もありました。ご参考まで。

www.nme.com

カラマーゾフの兄弟と併走

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ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読了しました。2週間半ほど掛かってしまいました。金原ひとみは中下巻を3日で読み通したらしいけれど、よほど暇がなければ3日で中下巻の読了は難しいでしょう。あえてここで人類史上最高峰に君臨すると言われて久しい『カラ兄』ーカラキョウではなく、カラニイと呼びたいーをここで仔細に語ることは辞めます。私があえて付け加える解釈の余白はこの小説には残されていないだろうし、その必要は皆無です。

強い酒に例えられる『カラマーゾフ』の文体と並行してランニングをしていました。長編小説読書と長距離ランニングはどこか似ています。村上春樹は長編小説を書くことには体力が必要と語っていましたが、規則正しいランニングと規則正しい読書時間の確保は呼応するものがある気がします。

ランニングクラブに通うようになり、フォームや体幹トレーニングなどを意識して走っています。ランニングコーチに言われて成る程と思ったのは、早く走るよりゆっくり走るほうが難しいとのこと。基礎がしっかり根付いていない身体で爽快だからと言って早く走るのは故障につながり易いそうで、早く走るのは練習の中の2割以下で良いとのこと。いかに遅くゆっくり走るかが重要だそうです。いわゆるLSD、長くゆっくり距離を走ることで毛細血管が発達して持久力のある身体へと組成されていくそうなので、いくら遅くても我慢してLSDトレーニングを続けて故障の少ない身体、脚を目指したいです。

 

ちなみに『カラマーゾフ』のあとは『悪霊』を読むつもりでいましたが気分転換にレイモンドカーヴァーの短編集を読んでいます。ミニマリズム文学の旗手、カーヴァーの文体は緻密なのに断片的な部分もあり、短編集なのでサクッと読めるところも良いです。