今夏、小袋成彬氏のライブをWWWXで目撃し、久々に人の声で感動するラブでエモーショナルな時空に浸りました。
私が応援しているBE FIRSTもchaki ZuluやKMといった現代のヒップホップを牽引するビートメーカーを迎え、上質なR&Bサウンドをデリバリーしてくれています。
個人的にはBIM、kZmとSIRUPの邂逅を皮切りに、ラッパーとR&Bシンガーの幸せなアンサンブルが気になっています。
(小袋氏と5lackの「Gaia」のシンガロングは忘れられぬ多幸感…)
そんな中、今やヒップホップのみならずJ-Popシーンでもその才能を評価されているSTUTSの新譜がドロップされました。
前回から4年開いた今作Orbitですが、前作に比べより「世界」を意識してるように感じました。英語でのラップを聞くともうUSモノを聴いてるように思えてしまうし、それでも現行のUS、UKサウンドに見られるドリルなどの要素はあまり見受けられず、STUTSのオーガニックサウンドの肌触りを感じることができます。
私が今回特に気に入ってるのは、C.O.S.A. とYo-Seaの「Pretenders」です。まずビートがカッコイイ。
C.O.S.A.のラップはやっぱり聴きとりやすくて、何を言ってるのかわかる、それ重要。
Yo-Seaもスイートで泣きメロを展開してくれていて、ビートとの相性が良い。
他にもヤバさ満点のメンツによるマイクリレーもあったり、ついにタッグを組んだBIMとJJJも最高です。
STUTS氏とはあるライブでお会いして少しだけお話したことがあるのですが、あの柔らかい雰囲気通りの方で、とても親近感があったのを覚えています。
先週、SKY-HI氏のラジオのゲストにSTUTS氏が登場したときには、10年前にクラブでSKY-HIと何度も一緒にいたこと。そこにはPUNPEEや5lack兄弟もその場にいたことなどエピソードが明かされヘッズおじさんには胸熱でした。
4年前のEutopiaも間違いなく名作であり(changesは個人的に2010年代ベスト3に入ります)、今作も名作であることは疑いの余地なしです。
今後もライブを経て作品の強度が高くなっていくのも含め、STUTS氏の進化が楽しみです。