昨日、親知らずを2本同時抜歯してきました。
名うての口腔外科医師を歯科医から紹介してもらい、施術が早く、1日たった今も以前の下奥抜歯より痛みが少ない気がします。37歳にして4本抜き終わったわけですが、やはり20代で抜いた方が親知らずも根深くなく、骨もまだ柔らかい?ので抜けやすいらしい。20代で抜いた上奥は確かに「すぽっ」って感じでしが、今回の上奥はややしつこく、少し時間が掛かりました。
親知らずを抜いている時に聞きたい曲があるとすれば、それはまさにチャットモンチーの「親知らず」でしょう。
チャットモンチーといえば、私が大学1年の時に1stアルバムが出て、発売すぐに新宿のタワレコに買いに行った記憶があります。私の大好きなスーパーカーのいしわたり淳治氏がプロデュースということで期待もありました。
その1stの冒頭は「東京はちみつオーケストラ」という曲なのですが、この曲は東京は上京して生活をし始めた女の子の心情を歌っています。
自分も長野から状況したてだったのでとてもフィットしたのを覚えています。
「さよならgoodbye」や「一等星になれなかった君へ」など名曲が多いチャットモンチーですが、「親知らず」は2ndアルバムの冒頭を飾っています。
「親知らずが生えてきたよ 痛いから歯医者には行かない
親知らずが生えてきたよ 誰も知らない間に」
冒頭の歌詞は「親知らず」の歯そのものを歌っていますが、そもそもの親知らずの語源から、「親が知らない間に生えてくるもの」という意味があるため、この歌はダブルミーニングになり、情景は部屋の家族写真へ、そしてそこから家族への想いへと移行します。
「家族写真はいつだって 和やかに 色あせず
ひとりで暮らす部屋の中 微笑んでいるのです
妹を抱いた母親と真面目過ぎる父親と
まるで昨日のことのよう まるで昨日のことのよう」
今聴いたらとても秀逸な展開で、改めてチャットモンチーの作詞力(高橋久美子さん)に驚いてしまいました。バンド名もさることながら、チャットモンチーは独特の感性や世界観を上手く表現して、それを強みにしてると思いました。親知らずを抜く時聴きたい曲は、僕はこの曲以外にありません。