読みました。タイトルで出オチ感が否めず、
私がこのブログでずっと追及しているものに接近した
考えではあるものの、そこまで厳密さや緻密さは狙い澄ましておらず
妙齢スタイリストの印象論に留まっているという印象。
特に40代、50代女性にターゲットを絞っている感もあるので
年取ったら若い服似合わないよ、とかそういうアドバイスは
私には「なるほど~」といったくらいで
グッとくる部分はそこまでなかったような。
服を買うなら捨てなさい、という標語において
マイルールに則って言えば3段階くらいある。
①自分の今持っている服を洗い出す。
私ならすべてエクセルシートで管理しているのですが
もうシートを見なくてもだいたい自分の所有枚数は把握している
②その中で不要な服、必要な服を洗い出す。
必要な服を入手すると同時に、不要な服を手放し、総数は維持しなくては
ならない。トコロテン方式。こんまり式だと「ときめかなくなったもの」
あとやっぱり1年以上着ていない服は捨てる。
③買い物にいく。
不特定多数ある服に囲まれても、何が必要かわかっているから
目移りしない。揺らがない。淀みない。軸がぶれない。
靴やパンツ、ジャケット、今の自分の身体と気分、
あとは時代の気分にあったもの。
昔読んだ「フランスのマダムは10着しか服を着ない」
みたいなタイトルの本で唯一参考になったのは
「自分のファッションにテーマをつけろ」
というものだった。実際私は服を買うときに気にしているのはミニマルであること(デザイン、色、形)、シックであることがポイントだ。このふたつをくっつけてミニマルシックという造語をつくった。別にあみだしたところで誰が得するわけでもない。
そういうファッションスタイル提案型の本ってそこまで没入できないのは
著者に感心がないからっていうのが大きな要因のひとつかなあと思いますが
自分のスタイルですら可変的にかわっていくので基本的に
「一生もの」とか「定番」とかって信じていません。
今の自分が自分なので。未来の自分もきっと好きだろ、って思って買う服って
あんま意味なくて、いま好きだと思うから買うわけで、そういう今の物欲に
即した感覚が大事かなあと思っています。