get ready(30代男の物欲と服ログ)

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ファッションは終わりなき旅 ーメンズファッション誌に思うことー

一生着る!

一生モノのアイテムなんかない。どうせ飽きる。

もうこれで何も要らない!

またすぐ何か欲しくなる。

これ1着あれば十分!

 

俺に限っては、これだけは言える。

5万パーセントそんなことない。

絶対もう1着欲しくなる。

 

そんなこんなでスタンダード、ベーシックがここ数年のトレンドで、ギンザなど女性誌にもブルックスブラザーズの紺ブレが載っている。ノームコアブームもひと段落ついたかもしれないけど、結局ノームコアも流行なのであり、終着点ではない。ファッションは二つの蛇が互いに尾を食べている紋章のように円環ー循環している。そうである限り終わりがない。そして新しい服も現れない。人類の歴史で洋服は他の要素に比べればまだ新しい分野なのかもしれない。

ギンザを読んでびっくりしたのがヴェトモンのデムナやロッタ、ゴーシャラブチンスキーの系譜が載っていたこと! こんなマニアックな資料集誰得やねん、俺得〜! と言わんばかりに読み漁りました。

 悲しかった事は、定期購読しているThem magazineが絶望的につまらなくなってしまった事。アラーキーの毎回の特集必要? Hugeの頃は最高に面白かったのになあ。ビジュアル重視なのはわかるんだけど、もうちょっと読者に寄り添ってほしいよね。突き放しまくって夢見させてくれるのが雑誌のいいところなんだろうけど。

そういうわけで逆にポパイを読んだんだけども、ジャズと落語っていう。わからないでもない特集なんだけど、どちらも中途半端に店の紹介や文化人が進めるジャズや落語っていう形式にハマってたんだけど、もっとジャズの落語性、落語のジャズ性みたいなミッシングリンクを追求できれば面白かったんだけどなあと思ったけど読み物としては分量が多いので満足です。

それと最近メンズファッジも読みました。またベーシック、スタンダードの喧伝で正直おなかいっぱいです。そういうのであれば自分で見つけます。

 ただ、もう3代目やローラがヴェトモン着ちゃってる時点でアンダーグラウンドのカリスマ力なくなっちゃうっていうか。まあ買うこともないし、ただの愚痴なんだけど。

 メンズファッション誌は夏とか旅行にいく移動時間のときとかに買って読みます。週刊誌感覚であまりとっておいたりもしないです。一生モノのアイテムがないように一生通用する雑誌もないのだと思う。20代でジョンスメドレーやチャーチを買ってみて確かにこれはずっと使えるんだろうなあとは思ったけど実際これからも使うかわからない。

安定的、保守的なファッション好きな私ですが結局のところゴーシャらラフシモンズも好きなわけでなぜかというとジョイディビジョンやニューオーダーやレディオヘッドと言う反保守的な音楽が好きだからだと思う。音楽からファッションは生まれるがファッションから音楽は生まれない気がしますね。というかモードはいつも音楽とともにある。カニエウエストやファレルが着るとドカンと世界的に流行る昨今。サンローランをエディが引退してシャネルに移って、今度はシャネラーになる金持ち男子が増殖するのでしょうか。もう私はついていけません。。

 ところでレディオヘッドを見てからというもの、アンダーカバーばかり着るようになった以前の、マルジェラを着ていた危うく怪しいトムヨークが気になってしょうがないです。

 Sulkっていい曲ですよね。