標題の件につきまして。
8/26,27の土日で上高地から奥穂高岳に登ってきました。気心知れた4人のパーティーはなんとも心強い。談笑も交えて楽しく登降することができました。
タイムシフトは以下の通り。
6:00沢渡駐車場着...タクシーは上高地バスターミナルまで4200円であり、今回は4人パーティだったためタクシーを選択。帰りもそうだが、バスのように時間の制約があるわけでもなく、並ぶわけでもなく、バスなら30分掛かるところを20分弱で行ける強みを実感。
6:45準備をしてバスターミナルから歩き始めた。例のごとく、全く登山という気がしない。
6:55小雨の降る河童橋で記念撮影。
7:53明神通過
8:30徳沢着。結構人が多い。50人〜100人くらいは居ただろうか。やはり徳沢はロッジも含めて雰囲気がいい。やっぱり河童橋から横尾までのコースは気持ちいい。
9:40横尾着。雨が完全に止んで、ピーカン状態。アッツイ。
11:15本谷橋着。去年よりも水が増水していた。そして去年より登山者が5倍くらい多い。
12:40涸沢着。意外に涸沢までのあとちょっとがキツい。アツいとさらにキツい。涸沢もまずまずの人。ここでおでんを食べて、またしてもお茶を飲む。ちなみに涸沢までは大好きな「お〜いお茶濃い味」600ml一本のみ。少ないけど、これ一本で足りた。なかったら横尾で買えばいいし、という安心感がある。
13:40出発。私が未体験ゾーンのパノラマコースからザイテングラートに取り付けしたく、涸沢小屋の手前にあった謎の「パノラマコース」案内の岩のペンキからスタートしようとしたところ、完全に意味のわからないガレ場に出て、5分もしないうちに引き返した。実際のパノラマコースはテント場の手前から左にトラバースしていくコースだ。
残雪を渡り歩きながらの道だったが、実質ここがザイテンより大変だった。おそらくテントを越えて涸沢小屋からザイテンのルートの方がイージーではないかと思う。
16:00途中ザイテンで出会った子どもと一緒にゆっくり目に登ったので、16時に穂高岳山荘に到着する。ここから見る奥穂の取付部分はなんとも威厳がある。
チェックインを済ませる。食事は3回転し、僕たちは3回転目だった。食事までの2時間は夕暮れをみながらたそがれたり、コーヒーを飲んだりしながらくつろいで居た。が、ここで私はハウスダストアレルギーの持ち主であることを忘れていた。。鼻水が止まらない。マスクを忘れている。コンタクトレンズが霞む。喉も変だ。突発的かつ同時多発的に様々な艱難が襲ってくる。うわあと思いながらなんとか食事を食べるが、気が気ではない。
あとから再び書くけれど、消灯は20時。それまで応急処置として手ぬぐいを口と鼻を覆うようにして巻いて床につく。気づいたら寝ていて、起きたら22;30。寝床は計10人くらいだったろうか。金属のドリル音みたいな激しい鼾をするおじさんが居て、なかなか寝付けない。断続的に1時間ずつ起きては寝、をくりかえす。耳栓を忘れたことを恨む。あと化粧水やクリームも忘れてしまって、どうしようもない。ここら辺が今回の反省点の極致だった。テント、山小屋それぞれ良さがある。テントはハウスダストを気にしなくていい反面、トイレや水場のなさ、寒さや浸水などのリスクに常に晒される。一方で山小屋は美味しい食事やあったかい部屋で寝ることができるし、トイレも近い。山小屋の欠点はハウスダストに弱い自分自身の体質だということに気付いた。
穂高岳山荘はトイレの他にも水道と鏡があって、歯磨きやコンタクトを外したり化粧水をつけたりもできる。化粧水やクリーム持っていけば、より顔を洗うときにさっぱりできたのになあと思う。
18:20夕食。それまではロビー的なところで寛ぐ。食事はあまり濃い味ではなく、消化に良さそうなものでやはりおいしかった。テント泊でカップラーメンを食べるより実質的な食事を取れて心も身体も満たされる。
19:30調子が悪いので20時消灯よりも早く就寝。鼾がなかなか激しい方がいたのだが、耳栓も忘れており厳しい状況が続き、断続的に1時間に1回ほど起きてしまう。あと小さな寝床に10人以上が居るので暑く息苦しい。仕方ない。
4:00起床。まだ中で寝てる人もいるのでそっと荷物と一緒に外に出る。ご来光をロビーで見ながら軽く行動食を食べる。ピックアップしてあった朝食用の朴葉すしもストック。
5:00山頂へ向けて出発。初めから梯子と鎖の核心部。慎重にこなす。
5:55山頂到達。ガスが全くなく最高の眺望を得る。朝食。
6:40山頂出発。ここから吊り尾根で急斜面を降下する。難所だった。
8:00紀美子平着。ここから前穂高岳に登ることも可能だが、時間的にそのまま重太郎新道へ。
8:20紀美子平出発。ここからが岳沢までが近くて遠く、長く感じた。厳しい。飽きがくる。暑い。
10:25岳沢小屋着。ここまできたらあと少し。しっかり休憩をとる。
11:15岳沢小屋発。
12:30上高地・河童橋着。下界には観光客でいっぱい。
13:45沢渡着。食堂でご飯を食べる。
結構カツカツのプランだったが、思う存分奥穂高を堪能することができた。奥穂の山頂から見えたジャンダルムの威容には武者震いした。私は危険を冒してまで登山をしたくはないが、奥穂高はそのぎりぎりのラインで楽しませてくれる山であり、槍と同じく北アルプスの核心的な山であることを実感した。機会があればまた登ってみたい。