get ready(30代男の物欲と服ログ)

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ランニング日記41 人生初のギックリ腰

 

10日ほど前に重い荷物を持ち上げから、筋肉痛のような違和感が腰に漂っていた。それでも気にせずにランニングをしていたのだが、一昨日、床にある洗濯物を背中を曲げて取ろうとした。その刹那、「これはヤバい」という予兆はあったのだが、そのまま取ろうとした。その瞬間、腰がよじれるような違和感とともに激痛が走り、倒れ込んでしまった。

幸い、仕事前の奥さんがいたので色々と状況も見てヤバそうな感じが伝わって、食べ物や飲み物を近くに置いてくれた。その後1人になった私はマジに歩くどころか地を這うこともできず、ただただ「痛くない位置を探す」ことに専念した。どうやら膝を曲げ、背中を丸めると痛くない位置になるようだ。

しかし、いちいち手を上げ下げするだけでもズキズキする。手元にあったYouTubeをみて「ギックリ腰」と検索するといくつも解消法みたいなのが出てくるが、統一見解はなく、自己流のものや整体師が考案したものが多く、今の自分には判断不可能だ。しかしそうも行ってられないので少しやってみるものの、痛い。安静にしといた方が良いだろう。

トイレも大変だ。ハイハイしてトイレへ向かう。赤ちゃん以下のスキル。便座に向かうには立たなくてはいけない。腕の力を振り絞って立つ。ひとつひとつの所作に激痛を覚える。

しばらくすると身体が冷えてきて、熱っぽくなってだるい。昨日から喉が痛かった。

ギックリ腰と熱の二重苦に苛まれ、もうほんとうに意識が飛びそうになって、救急車を呼ぼうか迷う。だが、家の内鍵を開けに行くことすら今は厳しい。ここは、なにもせずにじっとしていよう…

奥さんが帰ってきて色々と買ってきてくれた。近くに布団を敷いてくれ、疲れているなか介護してくれる。ほんとうに助かる。

 

翌日、痛みは引かないが熱は引く。会社は情けないが休みを取った。奥さんが買ってきてくれた腰椎コルセットを付けると、腰回りが引き締まり安定感が出て、夜には立ってトボトボ歩けるようになる。だが、座ったり寝そべったりするのが大変で、寝返りすら打てない。というか、寝返りはかなり難易度の高い所作だ。

 

もう来月に控えている古河はなももマラソンには出れるかどうかすらわからない。とりあえず今は安静にして、普通の生活ができる日を待ち望む事しかできない。ランニングは夢のまた夢。

私が仮に出れなくとも、マラソン大会は私から逃げないし、無くならない。

ただ、一度ギックリ腰をやってしまうと、通例化したり慢性的に腰痛になる場合があるという。もしかしたら、腰痛になりながらもランニングしていたツケが回ってきたのかもしれない。

色々な要因を考えて現在に至るが、とにかく腰のストレッチや腰痛体操のようなものは今後取り入れていく必要がありそうだ。三十路を過ぎ32歳になる私だが、もう若くない、若者とは言えない「向こう側」にいることを痛切に実感している。

堀ちえみさんの病の公表があった。私とは全く状況が異なるし、余計なことかもしれないが、堀さんが家族のために頑張る姿を応援したい。

 

当たり前の事実。身体はひとつしかない。普段、ただ私が普通の状態にあるだけで「有り難い」と思える心を持ちたい。

1万人走るフルマラソンの走者の中には、前日にギックリ腰になったり、身内の不幸があったり、さまざまな事由で走ることの出来ない人たちが毎回いらっしゃることだろう。

 

タイムなど二の次、三の次。フルマラソン前のあの数分間、スタート地点に立てることに、最大の感謝と敬意を払って「有り難く」走るという心持ちを持とう。