The1975を初めて(ようやく)観てきました。
ボーカルのマシューは酔いどれで日本酒を持ちながら歌ってたけど歌声がまず喉にエフェクター入ってるのかと思うほど上手い。今作『外国語での言葉遊び』も程よく散りばめられ、あとはベスト版ともいえるセットリスト。
余計な曲はないな、といえるほどで、全てで盛り上がってました。私は20代半ばで1975の活躍を見ていたので、青春時代に聞いていたバンドではないんですが、グッとくるものがありました。これを、高校や大学で聴いていた方々には相当エモかったのでは…
相当前のサマソニでレディオヘッドを見た時、ドームの外で1975のTシャツを着た若者カップルがいたんですが、すごくオシャレでイケてたのを覚えてます。
1975は今まで禁忌とされていた「ロックでポップはダサい」みたいな風潮を払拭した稀有な存在になっています。私が大学生時代にはマイナーで暗めで難解な音楽聞いてるのがカッケェ、みたいな風潮もありましたが、今の学生は1975のカッコ良さをすんなり受け入れられるのではないでしょうか。
とにかくキラキラしたポップスで、でも歌詞はイケてない男の失恋や恋愛についてで、それをテーマにずっと歌っている。これは国際的に受け入られるし、普遍的だと思う。
The1975は2010年代成功した唯一のロックバンド、と言われますが、それはロックが限界に突き当たっていたときに戦略的にポップスとミックスさせて最高のポップロックを生み出し続かてきたからだと思います。
云々言いましたが、とにかくライブが凄い。ここまでロックバンドのライブが盛り上がってたのはphoenix以来かと思います。
マシューも発言に物議を醸しましたが、ファンとの親密なやりとりもあったし、そこも、素敵でした。また観てみたいな、と思える満足感と多幸感でした。