四角、四角、四角…家の間取り、テレビ、ソファ、ドア、シェルフ、ミラー…どれをとっても家にあるモノって、カクカクしているモノが多くないですか?
私は家具を買う前に、リビング・ダイニングの間取りと家具をメモ帳に書いて、違和感がないか確認するようにしています。何をどうしたいのか以前に、今自分の住んでいる部屋はどうなっているのか、と。
すると思いのほか、部屋って角ばっているなー、と気づいたんです。テーブルも長方形でした。
妻は丸テーブルが良いと言っていたので、じゃあダイニングは丸テーブルにしよう、と思い、メモ帳に書いてみました。まだ何も家に置いたわけじゃないのに、それだけで部屋にリズムが生まれたんです。「リズム」というと抽象的ですが、たとえば記号の羅列でも⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎→⬜︎◯⬜︎⬜︎◯
とすると、少し緊張感が柔らぐ感じがお分かりいただけますでしょうか。
以前ご紹介したFlosのICライトも◯ですし、バブルランプも◯(楕円)です。私が思うに丸いアイテムは部屋をソフトにする印象があると思うのです。
購入した丸テーブルは1065ミリのもの。部屋に占める面積も大きくなるため、大きさと色は重要です。このコントラクトテーブルの決め手はその白の天板の色とメンテナンスのしやすさ、1本脚であるという点でした。
丸テーブルといっても4本脚というタイプが多いと思いますが、4本だと人間が座った時に座る場所が固定化されるため、足が自由に動かしずらく感じていました。そのため候補としては1本脚が望ましかったのです。
いざ到着して部屋に置いてみると、スクエアテーブルの時よりも部屋が柔らかく、白の天板の効果で明るくなりました。そして場所の固定化がないのが最も魅力でした。
脚のアルミニウムバフは質実剛健です。
天板はメラミンなので拭きやすく衛生的。
たとえば4人で座る場合、スクエアテーブルは2対2の対面になりますが、丸テーブルの場合は斜め45度に2人がいて、距離が小さくなり、隔たりがない分、より親密な関係が生まれやすい。
そして椅子の場所もたとえば5人目が来ても大丈夫。椅子を入れて丸テーブルのバランスを変えるだけです。スクエアテーブルだと短パンに人が座る形になってしまいますが、丸テーブルは人との距離感は変わりません。つまり丸テーブルはその形状がもたらすリズムという顕在的効果だけでなく、人と人との距離をカジュアルにするという潜在的効果もあるのだ、と感じました。
気づけば図らずとも円形が多いダイニングになりました。
まだまだ手の付け所が色々と多いのですが、照明とテーブルだけでも部屋の雰囲気がガラッと変わるので、丸いアイテム、おすすめです。