get ready(30代男の物欲と服ログ)

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キャプテンサンシャインのshort mil coat購入ログ

short mill coat



北島三郎の与作みたいなジャンバーって良いですよね。そうでなくても職人が着てる軽くバサって羽織る服ってのは、無造作で良いもんです。

今年のコートはどうしようか。服好きは夏から考えるテーマです。私は今年の1月にLEのダウンを買っていて、真冬はそれを着るのは決まっているし、2015年に買って8年経ったCOMOLIのタイロッケンコートも持っています。それ以外だとブルゾンやショートコート系、たとえばBabourのビューフォート、Lavenhamのキルティングになってきますし、それより軽いものになるとデニムブルゾン、ユーゲンのWinstonなどになります。

ここで思ったんです。

ダウンとコートの中間層の11月や12月に着るやつがほしいな、と。

ラベンハムはいいんだけど、綺麗目に振っていて、どうもスーツ以外に合わせると今の自分のノリと合わないんですよね。

かと言って11月末〜12月の関東でガチのダウンはなんか気が引けるんですよ。

どこにでも気にせず着れるブルゾンがええな、と。

そんなこんなで色々ネットで物欲調査していたけれど、立ち上げ同時にビビッときたキャプテンサンシャインのショートミリタリーコートを購入。

まずはシルエット。

メリット:モッズコートを腰上で切ったような、すっきりとしたシルエットだけれど、アームホールにタックが入っていたり、身幅が広かったりと、現代的なシルエット。特に私は冬、タートルネックを着用することが多いのですが、ズボラなので、できればマフラーを巻かずに過ごしたい。このブルゾンはマフラーなしでOKなくらい、ハイネックになっているところも気に入っています。

あと、横から見た時のAラインも特徴です。私はこのAラインも好きなのですが、裾についているリフレクター編みのドローコードで絞って、着丈をさらに短くコンパクトにするのが好きです。そうすると風が裾から入ってこないし、よりブルゾンライクになります。

デメリット:フラップポケットは高い位置で、ちょっと両手をポケットに入れづらいところはマイナスですかね。

 

続いて生地。ナイロン80に和紙20の配分。普通コットンナイロンが多いけれど、和紙には保湿力などがあるそうです。以下、サイトの説明。

先染めしたポリエステルと和紙を限界値まで超高密度に交織した、KSのオリジナルシャンブレー。原料ならではの独特な質感と、和紙の特性である軽量・保湿性も特徴です。
裏地には保温性に優れたオリジナルウールライニングを使用。表地には撥水加工が施されています。
モッズコートらしいディテールは踏襲しつつ、一体化させたライニングなどの工夫により軽快に着られる様にアレンジされた一着。ショートレングスになったことにより、より手に取りやすく重宝するアイテムとなっています。
単体で防寒性をしっかりと担保されているところが他に無いポイントです。

中厚手のウールライナー

このウールのライニング、やはりダウンとは違い、ミディアムゲージのウールニットを一枚着ているかのような、ナチュラルな温かさを約束してくれます。フリースもダウンもいいんですけど、ウールがやっぱり落ち着くんですよね。そして限界まで高密度に仕上げたチャコールのシャンブレーは、撥水性もさることながら防風性も担保してくれます。

袖はボタンにて2段階調節可能

正直、袖はストラップ=ボタンではなく、内側にリブを入れて欲しかったのですが、この袖にも裏側は内部にリブが入っているのでそれなりの伸縮性があります。私はここも絞っていて、袖から寒気が入らないようにしています。そういうカスタムって結構重要ですよね。

 

黒塗りメタルのダブルジップ

ダブルジップで、一見プラスチックに見えますが、黒塗りメタルになっています。ムシも詰まっていて粒感がきっちり出ている。さりげないのですが、高級感がありますよ。

プルタブ部分は同生地。なぜかダブルジップって安心感ありますよね。理由はわからないけど。

あと忘れてました、ジップをフル上げしなくても、ネックを寝かせてもウールライナーが見えて、結構いい雰囲気が出ます。

 

色はチャコールなんだけど、黒に緑が混ざったネイビーみたいな色でもある。COMOLIもそうだけど、色ってのがほんとにわかりにくい笑 でも漆黒ではなくてフェード感があるところは好きですね。単なる黒でないシャンブレー生地が奥ゆかしさと「普通ではない普通」を醸し出しています。

まとめると、なんてことのないジャンバー。かっこいいコートでもなければ、イカしたレザージャケットでもないです。別にファッショナブルでもなく、野暮ったいアイテム。これにパーカーとか合わせるとカジュアルすぎるので、前を開けて、上品なニットやシャツにベストを合わせて、レイヤードの奥行きを楽しみたい。そしてボトムスは細身のデニムやストレートのコーデュロイパンツ、ベイカーパンツを合わせたいですね。気分的にM47とかワイドボトムだとやや寸胴になってしまうかもしれないですが、またそれもストリートに振れているのであれば良いのかも。

バブアーやタイロッケンコートよりも軽くて、そこまで重すぎないから手に取る率はおそらく今後最も高くなるのでは。LEのダウンも真冬に控えていますが、このジャンバー自体、かなりゆとりのある作りなので、インナーで調節できそう。というか今の時点でインナーにミディアムゲージのニットを着ておけば問題ない感じ。

暖冬ですよね2023年も。電車通勤なんで、ダウンて意外とオーバーヒートしちゃうんですよね。もちろん寒がりなんでダウン大好きなんですけど。

めちゃくちゃ感動感激!とかいう類の服ではないんだけど、特にネガティブすぎる部分もない。平熱のような服です。でもこういう服でいいんだよね。

キャプテンサンシャインは、ウールジャケットに次いで2つ目だけれど、しっかりした質実剛健なモノづくりをしていると感じます。大人の色気だの男の色気だの、そういった類の価値観とは離れた、適正な価格と作りのバランスが物価高の今、AURALEEと同じくらい良心的な気がしています。他のアイテムも気になります。