年末にアナトミカに行って、ヘルメットバッグを購入しました。
腕は2本しかないのに、バッグは何個持っててもいいんですよね、すぐに買ってしまう…靴もそうなんですけどね笑
ヘルメットバッグは前からずっと欲しいなと思ってはいましたが、本家ポーターのヘルメットバッグは、その大きさとサテンのテカテカ具合がちょっと気になって手が出しずらく、かといってコレといったものが見つからないままここ数年過ごしていました。
そんな中ふと見たアナトミカのサイトにあったヘルメットバッグ。ポーターのタグもないし、テカテカ具合もないと思ったらUSデッドストックの生地を使ってるとのことで、良い感じの鈍い艶が出てるようでした。
ハタから見たら何の変哲もない普通の鞄。でもこれはちょっと気になるぞ、と。モダンカントリーな風貌を標榜している自分にとってヘルメットバッグはとりあえずマストアイテムかなと思っていたところにこのアイテムはドンズバでした。
そして年末に久々に入店したアナトミカは、自分の今の気分であるモダンカントリーな雰囲気に近く、一周回ってとても物欲を掻き立ててくるモノに溢れかえっていまして、目移りしてしまい大変でした。四年ぶり?くらいに試着したビーチクロスのBBベストは購入寸前になったし(後に購入)、drakesとのコラボの大判ストールも垂涎ものでした。おそらくAlden別注の革靴もあったら危なかった笑
友人が買ったチョコレートブラウンのコーデュロイパンツもとても雰囲気があってよかったし、もう1人の友人もシェットランドウールのニットを買っていたけれどとても良かったです。
私は気になっていたポーターコラボのヘルメットバッグを発見し、購入を決定。オリーブのバッグは初でしたが、今の自分のワークやミリタリー、カントリー色であるネイビー、ブラウン、チャコールグレーなどの色にちょうど良い具合に合いました。
大きさも程よく、電車で座るときも邪魔になりません。もう一つ大きいサイズがヘルメットバッグのデフォルトらしいですが、そこはアナトミカの要望でリサイズしている模様。
後ろのポケットにはiPadを収納可能。手前の特徴的な2つのポケットには、さらにそれぞれ内ポケットが入っています。
インナーのカーキオリーブの色も渋くてかっこいい。中綿も入ってるので多少の衝撃は大丈夫かと。あとは保温も少しは出来そうなのも気に入っています。
電車の中、特に満員電車。そういう手持ちがきつい時は斜めがけにも対応できます。何気にこれも便利なんですよね。
あとこういう肩掛けも仕事のおじさん感が出て好きですね。3wayなところも臨機応変に使えてヨシ。
ヘルメットバッグの不満点はやはり構造そのものの「マチがない」部分なのですが、横幅はきちんと取られているのでそこまで意外にも気にならなかったです。
既に良いアジが出てくることが間違いなくわかる逸品ですが、もともとヘルメットバッグとはアメリカのミリタリーに支給られていた酸素マスク用バッグだったといいます。
ヘルメットバッグは、元々米軍のヘルメットや酸素マスクなどを持ち運ぶために朝鮮戦争の際に誕生しました。1950年代に生まれたトート型の1stモデル、1960年代に登場した巾着型の2ndモデル、1970年代には現在のベースとなるフロントに2ポケットが搭載された3rdモデルが登場。年代とともにディテールが変化していますが、ミリタリー由来だけあって、耐久性にも収納力にも優れているのが最大の特徴といえます。
私のようにだんだんコンテンポラリーなものよりベーシックな服装になると地味になりがちですが、オリーブという色の明るさとタフさと程よいカジュアル感の融合が、どのような服にも合うと思います。セットアップ、デニムセットアップ、シャツスタイルなど基本なんでも合う白米みたいな鞄です。
とにかく、アナトミカの生地選びのセンス、ポーターのロゴをあえて出さずインナーに隠すその心意気、サイズ調整など、数あるヘルメットバッグの中でも「ありそうでない」絶妙な塩梅のバッグになっていると思います。
アナトミカのものでなくても、ヘルメットバッグというモノ自体のデザインの完成度もとても魅力的だし着る服を選ばないので、機会があればぜひ一度使っていただきたいタイプのバッグです。
そして予告編的になりますが、これでアナトミカにハマった私の物欲は沸々とマグマのように煮沸され、爆発することになります笑
間違いない、忠実で確かなモノづくり。