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革靴経年変化|8年目のパラブーツアヴィニョン

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なぜかこのブログでパラブーツのアヴィニョンが定期的に読まれているようです。

 

makkikka.hatenablog.com

 

私の中ではそこまで履いている靴では無いのですが(ほぼスーツに合わせています)、以前の投稿から2年が経過したので、その経過を写真でご紹介します。

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このパラブーツアヴィニョン、登場回数としては秋冬、春先のスーチングスタイル、あるいはかなり綺麗目のドレススタイルに限られています。通常というか、日常着=カジュアルスタイルの際はほとんど黒と茶のシャンボードを履いています。

ぶっちゃけ、このアヴィニョン、数あるパラブーツの中でも汎用性は高くないと思ってます。

パンツが細身の時以外、似合いません。

トゥが結構鋭角なんですよね。スーツの靴をワイドパンツに合わせてるみたいな、チグハグ感が出る。なのでベイカーやチノ、ミリタリーパンツにはシャンボードを合わせています。汎用性はシャンボードの勝ち。

だから、カジュアルな革靴としては人気は出ないと思います。僕が店員だったら、まずパラブーツはシャンボード、ミカエル、ランスあたりを勧めるでしょう。なぜかフランスではこのアヴィニョンが売れているらしいのですが、だいぶ綺麗なスタイル(ジャケパンとか)には合うと思うのですが、そのスタイルでさえシャンボードが補完=包摂してしまう。なのでドレススタイル以外のアヴィニョンの使用は私はオススメしません。

…いやいや、アヴィニョン嫌いなわけではないんですよ笑 良い靴なんですが、かなり用途が限定されるよな、ということです。

 

さて、気を取り直して。アッパーはこんな感じ。ズボラなので月に1度くらいクリームを塗ったりするくらい。

2年前に変えた靴紐はくるっと回ってしまってだらしないのですが、それもご愛嬌。

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ヒール部分もだいぶ削れています。ソールはリッジウェイソールに似たオリジナルのゴムソール。個人的に革靴はソールが革製なのは履きづらくて、ゴム製のものばかり履いてしまいます。

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この2年で変化があったとすれば、ヒールの内側に沿った革部分を張り替えたこと。ボロボロになってしまいました。ちなみにインソールは変色しているため、お見せできません笑ただ次にメンテナンスするとすればインソール交換になってくると思います。あとこのヒールに沿って縁取られた革の部分的ダメージが認められますね。

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トゥの部分もちょくちょく傷が入っていますが、気にしていません。

あと言い忘れていました、歩きやすさは相変わらずです。パラブーツはこのリスレザーがとても歩きやすい。無論、雨の日に履いても全く問題なし。

文化財などの建築において「動態保存」という考え方があります。

それは「使いながら保存していく」という考え方であり、文化財だからと行って全く観光客を入れずに綺麗なまま保管するのではなく、「人が使ってからこそ価値が出る。その傷や経年変化も味の一部である」と言い換えることができます。私はこの「動態保存」は建造物のみならず、服や靴にも適用可能だと思っています。

汚れるのが怖いから、ダメージがつくのが怖いから着用回数を減らすのではなく、逆に使い込んでいってその傷やダメージも味わいとして捉え直していく。そのような寛容や姿勢も、服や靴と長く付き合っていく上で大事なのでは無いでしょうか。

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僕は飽き性ですぐに物を手放したり買い直したりしてしまいますが、このようにずっと履いているものこそ、本当に自分にとって大切なのものなのかもしれません。

また10年目のアヴィニョン、ということでご紹介する機会があればいいな、と思います。パラブーツのアヴィニョン、質素ながら信頼のおける、グッドプロダクトです。